水道用語一覧

オゾン
酸素分子（O2）からなる3つの酸素原子（O）から構成される酸素の同素体です。化学記号はO3で表され、酸素分子（O2）とは異なり、非常に反応性の高い分子で知られています。オゾンは、大気中や水中に存在し、さまざまな重要な役割を果たします。以下は、オゾンに関する主な情報です
●大気中のオゾン
オゾンは大気中に存在し主に成層圏（オゾン層）に集中しています。オゾン層は紫外線（UV-BおよびUV-C）を吸収し、地球表面への有害な紫外線放射線を吸収・遮断し生態系と生物に対する保護機能を果たしています。
●オゾン発生
オゾンは紫外線や雷の放電、オゾン発生器などによって生成されます。特にオゾン発生器は、空気中の酸素分子を電子放射線や高電圧の放電によってオゾンに変換するために使用されます。
●水処理
オゾンは、水処理プロセスで消毒剤として使用されます。水中の有機物や微生物を酸化・消毒するためにオゾンが導入され、飲料水供給、プール、廃水処理などで利用されます。
●空気処理
オゾンは空気中の不純物や臭いを酸化し除去するために空気処理システムに使用されます。空気浄化器や除菌器にオゾン生成装置が組み込まれていることがあります。
●産業用途
オゾンは化学プロセスや産業用途で酸化剤として利用されます。例えば、ゴム製品の製造、廃水処理、食品工業などで使用されます。
●環境への影響
地上のオゾンは大気中で有害な汚染物質と反応し大気質を改善する役割を果たします。しかし、地上のオゾンは酸化作用を持つため人間や植物に有害な影響を与えることがあります。
●酸化作用
オゾンは非常に強力な酸化剤であり有機物を酸化し化学反応を促進する役割を果たします。この特性は消毒や酸化処理に利用されます。

オゾンは環境と健康に対する影響が複雑で適切な制御が必要です。オゾンは地球上で様々な重要な役割を果たし環境保護や産業プロセスの向上に寄与しています。



お湯循環ポンプ（おゆじゅんかんぽんぷ）
住宅や建物内でお湯の循環を効率的に行い、温水供給の待ち時間を短縮するためのポンプ装置です。主な目的は、水道から温水を供給する際にお湯を待たずにすぐに温かいお湯を利用できるようにすることです。お湯循環ポンプは、以下の特徴と利点を持っています
●待ち時間の短縮
通常、水道から温水を利用する際、水が冷たい状態から温まるまでに時間がかかります。お湯循環ポンプを使用すると温水がすでに循環しており待ち時間が短縮されます。
●水の節約
待ち時間が短縮されるため水道から水を流し続ける必要が減り、水の節約に寄与し節水効果が期待できます。
●エネルギー効率
お湯循環ポンプは、エネルギー効率の高いモーターを搭載しており待ち時間中にお湯を温めるためのエネルギー消費を減少させます。
●快適性
お湯循環ポンプを使用すると、シャワーや蛇口を開けた瞬間から温かいお湯を利用できるため快適な入浴や料理が可能となります。
●配管設計の簡素化
循環ポンプを設置することで長距離の配管を温めなくても済み配管設計を簡素化できます。

お湯循環ポンプは、主に住宅、ホテル、商業施設、病院などで利用されています。設置方法やポンプの種類にはさまざまなバリエーションがあり、設計と設置は建物の特定のニーズと要件に合わせて行われます。



おもり調整弁（おもりちょうせいべん）
水道や液体供給システム内で水位や流量を制御するための装置の一種です。この弁は、特に貯水槽やタンクにおいて一定の水位を維持したり、流量を調整したりするために使用されます。以下はおもり調整弁に関する詳細な情報です
●基本原理
おもり調整弁は、浮子やフロートが取り付けられたレバーやアームによって動作します。浮子は水位に応じて浮力を受け、レバーやアームを操作し弁を開閉する役割を果たします。水位が上昇すると、浮子が浮き上がり、弁を閉じるように作用し水位が下がると浮子が沈み、弁を開くようになります。
●水位制御
おもり調整弁は、貯水槽やタンク内の水位を一定に保つために使用され水位が上昇しすぎたり下がりすぎたりした場合、おもり調整弁は弁を開閉して水位を調整し所定の範囲内に保ちます。
●流量調整
一部のおもり調整弁は、流量を調整するために使用され特定の流量が必要な場合、弁の開度を調整することで流量を制御できます。
●耐久性
おもり調整弁は一般的に耐久性が高く長期間にわたって信頼性のある操作を提供し水供給システムや貯水槽の管理において重要な役割を果たします。
●用途
おもり調整弁は、建築物、農業、工業プロセス、水処理プラント、冷却塔など、さまざまな場所と用途で使用され特に水位の制御が必要な場所で広く使用されます。

おもり調整弁は、水の供給や排水、液体の調整プロセスにおいて水位や流量を効果的に管理するための重要な装置で適切な設計と定期的な保守が必要です。