水道用語一覧

水質
水の品質や特性を表す言葉であり、水がどれだけ清浄であるか、どのような物質や微生物が含まれているか、水がどの程度健康的で安全であるかを評価するために使用されます。水質は、水の用途に応じて異なる基準や規格に従って評価されます。以下は、水質に関連する主要な要素とその評価に関する情報です
●物理的な特性
水の透明度、色、温度、臭気、風味など、水の物理的な特性が水質に影響を与えます。これらの特性は、水の外観や感覚に関連します。
●化学的な特性
溶解した化学物質の種類と濃度が水質に大きな影響を与えます。水中には無機物質（例塩類、金属、無機化合物）や有機物質（例有機化合物、油脂）が含まれています。これらの物質の存在と濃度は、水の安全性や利用可能性に影響を与えます。
●生物学的な特性
水中に存在する微生物（細菌、ウイルス、藻類など）や水生生物（魚、植物、昆虫など）が水質に影響を与えます。これらの生物が存在することで水の生態系にも影響を及ぼします。
●水質基準
政府や国際規格団体が定めた水質基準には、飲料水、水生態系保護、水産業、水道施設など、さまざまな用途に関連した規制が含まれます。これらの基準に従って水の品質が評価され、必要な処理や改善が行われます。
●水質モニタリング
水質の監視と評価は、水質の変動や問題を追跡し、適切な対策を講じるために重要です。水質モニタリングには、定期的なサンプリング、分析、データ収集が含まれます。

水質の維持と改善は、人間の健康、生態系の健全性、農業、産業、観光業など、さまざまな分野において重要で水質の劣化や汚染は環境への悪影響をもたらし持続可能な水資源管理が求められています。

水道修理のおける水質への影響
水道修理は漏水の補修や配管の交換を通じて水の供給を維持するが、その作業は水質に影響を及ぼす可能性がある。まず、修理作業中に配管内部の錆や異物が剥離し、水に混入することがある。特に老朽化した鉄管では錆が蓄積しやすく作業後に赤水が発生する場合がある。さらに、配管の交換時には新しい材料が水質に影響を与えることもある。例えば、塩化ビニル管の施工直後は微量の化学物質が溶出する可能性があり安全性の確認が必要となる。また、修理時の断水や減圧によって流速が変化すると水道管内部に付着した微生物が剥がれ落ちることがある。これにより、一時的に細菌数が増加し水質の低下を引き起こす場合がある。特にレジオネラ菌のような細菌は低流速の環境で繁殖しやすく修理後の水質検査が重要となる。さらに、接合部の施工不良が発生すると異物の混入や二次汚染の原因となる。修理完了後には十分な洗浄と水質確認を行い安全な水を供給する必要がある。